アロマセラピーの原点

Aromatherapy(アロマセラピー)とは・・・

「アロマ(芳香)」と「セラピー(療法)」を組み合わせた造語で、直訳すると「芳香療法」となります。芳香療法をそのまま解釈すると、心地よい香りを使った療法という意味になりますが、実際は芳香植物から抽出された100%天然の「精油」を使った療法のことをいい、精油療法(Essential Oil Therapy)と呼ばれることもあります。

アロマセラピーという言葉が使われたのは20世紀に入ってから。

1910年7月、フランス人の化学者ルネ・モーリス・ガットフォセ(Rene-Maurice Gattefosse)は実験室で小爆発に遭い、手に火傷をおい、とっさに室内にあったラベンダー精油を使い、ラベンダーの治癒効果を発見しました。それから精油の研究を始め、1937年に著書『Aromatherapie』を出版したのが始まりです。

このため「アロマセラピー」というとフランス、そしてラベンダー精油というイメージが強いと思うのですが・・・

本来の意味である「植物から得られた精油を使った療法」ということを考えると、薬草療法を含め芳香植物を使ったアロマセラピーの歴史は古代にさかのぼります。

 

古代エジプトは、医学、薬学、香粧学、美容学を含む科学の発祥地でもあります。特に香料は古代エジプト人にとって神への供物でした。神殿には必ず芳香製品を調合するための小部屋があり、当時医師の役割をも果たしていた聖職者は、樹脂や香油を宗教的な儀式や死体をミイラ化するため、病気の調合薬など、さまざまな目的で使用していました。

そこで使用されていたのが樹脂を原料としたフランキンセンス、そしてミルラです。エジプトではミイラ作りのためにフランキンセンスやミルラが使われ、儀式の際には香りを焚く薫香が行われました。また、『新約聖書』には東方の三賢人がイエス誕生の際に黄金と乳香(フランキンセンス)、没薬(ミルラ)を捧げたというくだりがあります。

Soomaaliでは、アロマセラピーの原点であるエジプト(アフリカ)そしてフランキンセンスとミルラに回帰して、4000年以上前から今もなお、健康や美容など同じ目的で使用できる樹脂や精油に感銘を受け、これから数千年後の世代でもこの恩恵が受けられるように、自然環境や社会環境のトータルウェルビーイングを目指して情報発信をしていきたいと考えています。